Y様の新築工事の際、別棟として銅版画の仕事をされているご家族のアトリエを作りました。
母屋への日当たりを確保しながら生徒さんの出入りのため南道路面に配置しました。
スタイリッシュな外観はY邸のアクセントにもなっています。
銅版画の制作には、銅板の磨きや紙の湿し等様々な行程が伴います。そして何より銅版画印刷機(約350kg)の設置が必須になり、広いスペースが必要となります。
今回設計・建設して頂いたアトリエは、狭い面積を如何に有効活用するかの創意に満ちています。1階の全てのフロアーは作業スペースに充て、材料や額縁などの保管の為にロフトを設けて頂きました。外観や内装もお洒落かつ落ち着いた雰囲気で、この上ない創作活動の場となっています。担当して下さった井上さんを始めスタッフの方々に感謝申し上げます。
銅版画家:結城泰介