やっぱり素材の味を楽しめるのが秋の醍醐味ともいえるかと思います。果物が一番楽しめる季節かと思いますが、中でもみずみずしさをとても感じることが出来る梨が好きです。多摩は梨の産地でもあり生産者から直接購入でき、それぞれの農園の個性を感じられるのも魅力です。輸送技術が発展したおかげで今ではいろんな地域のものを食することが出来るようになりましたが、やはりその地でしか食べられないものにこだわっていきたいと思います。私たちも地元の素材を生かし、独自の個性を持ちながら暮らしのサポートをしていけたらと思います。
今は季節に関係なく様々な食材を目にします。物のない時代、私の祖母は子ども5人抱えて、今でいうカサ増し料理、“たま揚げ”を作り、母はその味を受け継いで私たちに作ってくれていました。
様々な野菜を細かくし、ひき肉などと合わせて揚げた玉揚げは、出来立ては外カリカリで中はふっくらとした食感、冷めても美味しくいただけます。
私の家庭では、父の食事は子どもとは違う、特別な品が並びました。祖母のたま揚げも、父だけは旬の“茄子”で挟み揚げ、和からしで食べていました。
今はいつでも茄子は手に入りますが、“秋茄子”の時期に食べると祖母の想い、父が美味しそうに食していたことも感じます。
食欲の秋といえば秋刀魚と思いましたが、僕が好きな秋の味覚は茄子の素揚げです。
〈秋茄子は嫁に食わすな〉ということわざがあるほどです。美味しいものはみんなで食べた方がうまいだろうになーと思ったりします。
食欲の秋…困っております。何でも美味しくてつい食べ過ぎてしまい、秋の終わりごろにはお腹周りにしっかりたくわえが…?!
“いつでも冬眠に入れる状態”になるのですが、当然冬眠はしないので、たくわえたモノはそのまま…。
スポーツの秋とも言うし、何か始めてみようかな?
小さい頃信州の田舎で育った私は、秋になると祖父母とともに、毎週山に入って栗ときのこと焚き付け(小枝など)を取りに行きました。
きのこはクリタケ、シメジ、マイタケ、ヒラタケなどをビク一杯に収穫。
おのずと夕食は栗ごはんと、鍋一杯のきのこ汁。自然に感謝。今でもきのこの入った田舎汁を食べると、昔を思い出します。
果物好きの私としては、秋は嬉しい季節です。夏のスイカも今年はとても甘くて、夏休みには丸ごと買って冷蔵庫で冷やして朝昼晩と一日中頂いていました。今は梨、ブドウに桃!これからは柿や栗が出てきますね。楽しみです! この頃は季節以外にもお店に並ぶ果物が増えてきているようですが、やっぱり果物に限らずその季節にとれた作物をその季節に頂くのが一番美味しく、体も心も元気になるように思います。
子供のころ、小名浜から車で魚を売りに来る行商の方と物々交換をした。米一升と交換した“バケツ山盛り一杯のサンマ”は、焼いて良し、煮て良し、揚げて良し、新鮮なので刺身でもいただいた。
また、山に行けば“山の幸”も豊富だった。山栗を拾って栗御飯、それもこの時期は新米ときてる。きのこ御飯も、思い起こせば御馳走だったな。自然豊かなところで育ったことを誇りに思う。また感謝!!
新米の炊き立てご飯を食べる事です。せっかく新米を食べるからには、最高の炊き方で食べたいと取り出すのは土鍋です。いつもより長めにうるがして、始めちょろちょろ中ぱっぱを意識してコンロに張り付きます。かすかに焦げた匂いを感じたら火を止めてじっくりと蒸す。蓋を開けた時の甘い香りと白い湯気。艶やかに立っている米粒を見た瞬間、食べなくとも幸せな気持ちで一杯です。この日だけはご飯をおかずにご飯を食べる!
年一回、秋に行う楽しみなイベントです。