山本さん御夫妻が新築された、里山盆地の「終の住処」は、建築家であるご自身の家づくりに対する想いを実践された住処となりました。山本厚生さんのお住まいを<生き方・暮らし方><住まいの特徴>とともにご紹介します。
今回の工事で私どもスタッフすべてが、山本先生に住まいの原点、根本的な理念についてたくさん学ばせて頂きました。
間取りの取り方は住み手の動線をすっきりさせると同時に、陽の光や自然の風をしっかりと取り入れ、かつ構造的に安全であること、すべてを満足する設計でした。
地域の環境に馴染むために、外と内との関係を密に保つことでした。お客様が来られても呼び鈴などを押す必要がなく、すぐにその空気を感じることが出来、訪れた方が気持ちよく導かれ、自然な受け入れが出来るつくりです。日本の民家のあり方、地域とのかかわり方が感じられます。
工法的にも金物を使わず、貫工法にて耐震性を確保しているため、山本先生もいろいろな場面でご苦労があったかと思います。ご協力くださった長野智雄先生と一緒に解決されたことに感謝いたします。 (守屋)